点滴について

点滴などで、水分が強制的に体内に入った場合、尿や発汗などによる排泄機能が十分に働いていないときは、余分な水分が体内に残って身体がむくんできます。

過剰な水分が肺に溜まると、痰になるようです。痰を出すために、咳が頻繁に出て患者さんは苦しみます。

体調が悪化し衰弱してくると食欲が落ちてきますが、そうなると栄養補給の目的で点滴がさらに増やされます。その結果、さらにむくみが進み、痰が増え、自力で排出するのが難しくなってくると、気管切開をされることもあります。

私の父は肺がんで亡くなりましたが、高齢で末期がんだったこともあり、手術はしませんでした。入院しているときは、点滴につながれた状態でしたが、自分で食事をすることも歩くこともできる状態でした。見舞いに行くと、食欲がないと言ってましたが、体をほとんど動かさないことと、病院の食事が不味いと言っていたので、そのせいと考えていました。

しかし、点滴からブドウ糖などの栄養素を投与されていたので、そのせいで食欲が無かったのだと思います。脳には満腹中枢と呼ばれる機能があり、点滴で栄養補給されれば、満腹中枢が刺激され、満腹感を覚えるはずです。

ですから、食欲が落ちたから点滴を増やせすとすれば、さらに食欲は落ちるのが自然ですし、病気で衰弱している状態に点滴でガンガン水分や栄養素を補給すれば、新陳代謝も排泄機能が衰えているから、余分な水分が排泄されず、手足がむくんでくるわけです。

肺がんということもあり、父も痰と咳をしょっちゅうしていましたが、これも必ずしも肺がんのせいでなく、余計な水分が肺に溜まったため痰として出そうと体が反応していたのだと思います。

入院中はお腹に腹水が溜まりまるく膨れ上がっていましたが、抗がん剤の治療も効果があまり期待できないし、抗がん剤で免疫力や体調ががた落ちになると判断し、退院させ自宅で残りわずかな人生をできるだけ日常生活に近い状態で過ごさせてあげようということになりました。

退院してからは、点滴をすることもなく、食事は量は少なくなっていましたが、口から摂っていました。そのためか、腹水が溜まるようなこともなくなり、咳や痰もそれほど出なくなりました。

死期が近づいていたために、日に日に食欲は落ちていきましたが、死ぬ準備をするために体が自然にそうなっていったのだと思います。

死ぬ当日に、呼吸困難で苦しみ出したので、入院させたのですが、人工的な蘇生術は施さなかったので、家族に見守られながら、自然に枯れるように息を引き取りました。

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