傷と火傷の正しい治療法

整体院では、外傷(怪我)は施術の対象外です。捻挫は当院の整体では施術できますが、切り傷や火傷の治療はできません。骨折の治療も整体ではできませんが、骨折や火傷の治りを早める施術方法はあります。

大量に出血している大きな傷は、病院に行かなくてはなりませんが、それほどでもない傷は、自分でも手当ができます。

今まで常識的に行われていた傷の手当ての仕方は、今では医学的にも適切な治療法ではないとわかってきたので、早く傷が治る正しい治療法をご紹介します。

傷の正しい治療方法
原則は2つです。

(1)傷を消毒しない。消毒薬を含む薬剤も治療に使わない。

(2)傷の面(傷口)を乾燥させない。

これが正しい傷(火傷を含む)の治療法の原則です。

従来の「消毒して乾燥させる」のは間違いです。これだと、傷の修復を遅らせます。化膿する危険性も増します。

嘘だと思う方は、実験してみてください。擦りむき傷(食器洗い用のスポンジの焦げを落とすときなどに使う堅い面で、皮膚を何度か擦ればできます)を、食品包装用のラップで覆ってみてください。ヒリつくような痛みが軽くなります。

皮膚細胞(に限らず、全ての細胞)は、乾燥状態になると、すぐに死んでしまいます。このことからも、傷口を乾燥させてはいけないことがわかります。

従来はカサブタができると傷が治ると思い込んでいましたが(傷を乾燥させるとカサブタができる)、カサブタは傷の中にばい菌を閉じ込めて上から蓋をするようなものなので、化膿する可能性が高くなるし、傷の治りも遅くなります。

傷口からでるジュクジュクした液体は、滲出液といいます。これは、細胞成長因子と呼ばれる物質を含み、傷を治すための成分です。ですから、傷のジュクジュクは、細胞の培養液で、傷口が常にこの滲出液で覆われていれば、傷はカンタンに治ってしまうのです。

実際の治療法としては、滲出液が乾かないように、また、外にもれないように、水と空気を通さないもので傷口を覆ってしまえばいいのです。

なぜ消毒してはいけないのか?
それは、消毒薬が細胞膜を破壊するからです。細胞膜を破壊されれば、細胞は死滅します。細菌の細胞には細胞膜の外側に細胞壁があります。細胞壁は脂溶性物質(油に溶ける物質)なら通過できますが、水溶性物質(水に溶ける性質の物質)は通しません。消毒薬のほとんどは水溶性なので、細菌(ばい菌)の細胞壁を通れない、つまり細菌を殺せないということになります。ただし、消毒薬に添加物として界面活性剤(水と油を溶け合わせる物質)が含まれているため、細胞壁を通過して、その内部にまで到達できるのです。

したがって、細胞壁を持たない人などの細胞のほうが、細菌の細胞より消毒薬が効果を発揮できる=殺しやすいということになります。

消毒薬は、さまざまな化学変化、物理作用でタンパク質を変化させて細菌を殺します。破壊のターゲットは、細胞膜に含まれるタンパク質や酵素(酵素もタンパク質)です。どちらも生命維持には欠かせない物質なので、それを破壊(変質)されれば細菌は死にます。

傷に血液や膿があると、消毒薬はまずこれらと結合します。消毒薬はタンパク質と結合するからです。その結果、血液や膿があると、消毒薬は殺菌作用を失ってしまいます。

消毒薬で死なない人体細胞はありません。となると、上記のような状態で細菌は殺せなくても、人間の細胞は殺せるわけです。傷口をヨーチンやイソジンで消毒された経験はたいていの人にあると思います。そのときすごく痛かったと思います。それが消毒効果によるものだと思い込んでますが、実際は、消毒薬が傷口でむき出しになった細胞膜のタンパク質を破壊し、細胞を壊して傷口を深くしたためなのです。

一所懸命傷を消毒すればするほど傷の治癒は遅れ、傷が深くなり化膿する危険性が高まるのです。

●もっと詳しく傷の正しい治療法を知りたい方は下記の本をお読みください。
『キズ・ヤケドは消毒してはいけない―治療の新常識「湿潤療法」のすべて』 単行本(ソフトカバー) – 2013/8/30発行 夏井 睦 (著)

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